外伝発売前に一人お遊び企画。
長がやるならみんなもでしょと、十勇士もお面を付けて漢祭に参加です。
一部創作も交えつつ、能や狂言から色々と。
モ武を使って好き勝手に書いてますので、何が来てもどんと来いな方だけぐぐっと下
へお進み下さい。
「拙僧は風神の面で…」
かきかき
「愚僧は雷神の面…」
かきかき
「何書いてるんだ?鬼っ子共」
「あ、良いところに来た、望月。実はな」
「あ、良いところに来た、小六郎。我等にも面を作れ」
「普通に命令形かよ。面って…おいおいまさか、お前等も道場に行くのか?
若旦那はまだ戦うなって言ってたろ」
「阿呆、それは戦場にだ」
「道場なら修行の内。組み手は構わぬと若はおしゃった」
『これは若の修行のお手伝いぞ』
「…なら良いけど。くれぐれも無茶したり、佐助さんに迷惑かけるなよ。
ただでさえ
今回の仕事に頭抱えてるんだ、何かあったら後でどやされるのは俺なんだからな。
で、
どんなのが良いんだよ?」
『これだ!!』
バサっ
「………」
霧隠才蔵 |
増髪(ますかみ) |
三好清海
三好伊三 |
風神(ふうじん)
雷神(らいじん) |
海野六郎 |
翁(おきな) |
穴山小助 |
十六(じゅうろく) |
望月六郎 |
小飛出(ことびで) |
根津甚八 |
蝉丸(せみまる) |
由利鎌之助 |
不動(ふどう) |
筧十蔵 |
空吹(うそぶき) |
「全員分か!?」
「無論。於才や十蔵等に聞いておいたぞ」
「ちゃんとお前の分も考えてやったぞ」
「だーかーらー俺は鍛冶屋だって言ってるだろ!九人分も作れるかっ。
しかも俺まで強制参加かよ…」
「何を言う、お館様と猿飛のもお前が作ったではないか?」
「あれは長命令で仕方なく、だ。二人分で少なかったし」
まさか、あんなのに使うとは思わなかったけどな
「ごちゃごちゃ言ってないで早く作れ。期日は近いぞ」
『ああ、それと』
「まだあるのかよ?」
『各階配置を決める隊内総当たり戦も行うから、兎に角急げ』
「…辞表出しても良いか?」
解説(と言う名の言い訳)
面の種類や使用曲目や、素人知識で書いた自分メモです…。俄仕込みであちこち間違って
いると思いますが、その辺りは生暖かく見て下さい;;
才蔵
増髪(十寸髪、十寸神とも)は、活動的な女神や狂乱の若い女性を演じる際に使われる
能面。乱れ髪に眉間の皺が特徴。
於才のイメージは使用曲の『巴』から。女だてらに素手で男をねじ伏せ、
首を獲った大力の巴御前がクラッシャー才蔵に合うかと(笑)。
三好兄弟
風神雷神は屏風絵で有名ですが、実は能狂言にはないようで。ただ、モチーフ
としては人気があるので創作面は目にします。外見はそのまま、屏風絵から。
兄弟の一対のイメージから、無理に
持ってきました;;。代用で狂言の小猿もありです。
海野
翁は名前の通り老人の能面。長い髭とぼうぼう眉が特徴。
使用曲もそのまま『翁』で、ストーリーのある演目と言うよ
りは、正月等の祝いの席で平和繁栄を願う舞になっています。また、翁は能面の中で最も
最初に作られたものだそうで。両方の意味から、年齢不詳な最年長の海野先生にしました。
小助
十六は平家の若い公達の霊に使う能面。面の名前は十六才で死んだ平敦盛から。
お歯黒にえくぼが特徴。小助のイメージはこれもそのまま『敦盛』で。拙宅小助が十五才
で近いことと、一応(?)ジャニーズ顔と言われる幸村と同じ容姿の美少年からです。
小六
小飛出は地上を軽快に駆ける神や、狐、妖精等に使う能面。口を開け、名前通り目が
飛び出ているのが特徴。小六のイメージは使用曲の『小鍛冶』で、勅命を受けて
名剣を作る刀鍛冶の相づちを打つ稲荷明神から。単純に鍛冶の話からです(酷)。
甚八
蝉丸はそのまま『蝉丸』と言う曲に使う能面。盲目故に捨てられた宇多天皇の皇子
蝉丸の顔を写したもの。伏せた瞼が特徴。拙宅の甚八は光に弱いので目隠しをして
いて、見えているのですがぱっと見盲目のイメージから。
鎌之助
不動は不動明王を象った能面。歯をむき出し、目を怒らせた仏像そのままな顔が
特徴。鎌之助がこの面なのには訳がありまして…鎌之助は雑賀衆の出ですが、
出身は摂津の法楽寺(田辺のお不動さん)の門徒と言うどうでも良い裏設定がありまして
、不動はそのままそこからと言う;;
十蔵
空吹は蚊や案山子に使う狂言面。口をすぼめた形が特徴で、ひょっとこの原型とも言わ
れてます。拙宅十蔵が城主の息子と言う設定から、最初は中将(平家公達の霊に使う)
も考えましたが、鎮魂、悲哀の能よりも、楽や笑の狂言の方が合うと思い、中でも
滑稽な顔の空吹に。
解説なら画像を付けた方が分かりやすいのですが、手元に画像がないのでスルーです。
きっと実際の面を元に、佐助の天狐と同じく後から色々ペイント入れると思われます。
…小六、えらい頑張って貰ったな(遠い目)。
ひたすら趣味に走った妄想に、ここまで読んで頂き、有り難う御座いました。
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